特長


卓上型からオーダーメイドまで。豊富なラインアップのX線CT装置『ComscanX』シリーズで、非破壊検査をサポートします。

サンプルに合わせた最も効率のよいX線CT装置をご提案します。

コストパフォーマンスに優れたX線CT

  • お客様のご予算・設置環境・撮影目的を伺い、最適なX線CT装置をご提案します。
  • X線管、X線検出器の選択肢が豊富なため、コストと性能のバランスを総合的に考えた、細やかなご提案が可能です。

ハードもソフトも用途最適なX線CT

  • ComscanX Desktop/ComscanX Miniシリーズは、小型・低価格が特長。ご予算・スペースに限りがあるお客様にも非破壊検査の導入を可能にいたします。
  • ComscanX Performanceシリーズは、最大Φ700mmの撮影視野、X線管電圧は最大300kVで、大型・高密度サンプルに最適です。幅広いスペックの機種を揃えており、様々な素材・サイズのサンプルに対応可能なシリーズです。
  • ソフトウェアには、当社ならではの撮影・画像再構成の機能(下記に詳細がございます)を、標準またはオプションとしてご用意しています。

カスタマイズも可能な、オンリーワンのX線CT

  • ComscanX Premiumは、オーダーメイドのX線CT装置で、特殊な撮影目的にお応えできます。
  • X線CT装置・X線透視装置の画像検査ソフトウェアも作成いたします。非破壊検査システム全体の開発・設計も承ります。
  • これまでに、バッテリの正極・負極の電極長さの測定検査、リベット検査などの実績がございます。まずはお気軽にご相談ください。

撮影に関する様々なアイデアでサポート検査の質も効率もアップする、多様な撮影方式と画像再構成をご提案します。
  1. 大型試料には「パノラマスキャン」
  2. インライン検査には「リニアCT」
  3. 長尺物には「ヘリカルスキャン」

01大型試料には「パノラマスキャン」

小さなX線検出器で、大きな視野を。当社独自の新技術。

パノラマスキャンは、X線ビーム領域内で試料を2箇所(または3箇所)で回転させて撮影し、収集した投影データをつなげてX線ビーム2つ分(または3つ分)の撮影視野を得られる撮影方式です。下図のように試料を3箇所の回転中心で360度回転させると、Φ700mmの撮影視野が得られます。従来よりも小さなX線検出器で大型の試料が撮影可能になる、画期的な技術です。

こちらの記事でより詳しい解説と、通常撮影とパノラマスキャン撮影の比較画像をご覧いただけます。

(左)Step1: 3箇所の回転中心で試料を360度回転させ撮影する
(右)Step2: 3箇所で得られた投影データをつなげる

02インライン検査には「リニアCT」

限られた角度の投影データで画像再構成することで、検査物を止めずに断層撮影!

従来のX線CT装置では、検査物を一度止めて回転させる必要があり、生産ラインへの導入が難しいという課題がありました。これに対し、当社が開発した新技術「リニアCT」は、限られた角度からの投影データだけで通常のCTに近い画像を再構成できるため、検査物を止めずに断層撮影を行えます。その結果として撮影時間が大幅に短縮され、インラインでのX線CT検査の導入が容易になります。

こちらの記事でより詳しい解説と、モバイルバッテリーの撮影事例をご覧いただけます。

従来のX線CT装置によるインラインでの撮影
「リニアCT」技術を用いたインラインでの撮影

03長尺物には「ヘリカルスキャン」

多段撮影のデメリットを改善

当社のX線CT装置はヘリカルスキャン撮影も可能です(26年春発売予定)。
ヘリカルスキャンとは、高さ方向(Z方向)にらせん状に連続撮影する方法です。とくに長尺物の撮影に最適で、通常スキャン(多段撮影)のデメリットを改善します。

             
  • 撮影時間の短縮
    多段撮影(検出器の高さピッチごとに試料を回転して撮影)に比べ、大幅に短縮できます。
  • データ収集の効率アップ
    多段撮影ではミッシングコーンの部分(下図グレー部分)のデータを捨ててしまいますが、ヘリカルスキャンはミッシングコーンが発生しません。
  • 分解能の改善
    検出器0.5画素間隔の面像再構成ができるので、高さ方向に分解能が改善します。
  • 画像再構成の品質向上
    多段撮影では段と段の境目に歪みが生じますが、ヘリカルスキャンは境目がないので高さ方向に歪みのない画像再構成が可能になります。

当社ヘリカルスキャンの特長

  • フラットパネルX線CT装置に特有のコーンビームアーチファクト対策機能
  • 断面変換断層像、3次元表示の空間分解能改善機能
(左)多段撮影: グレーのミッシングコーンの部分は捨てZ方向に積み上げる
(右)ヘリカルスキャン撮影: Z方向に連続的、らせん状に撮影

お客様の業種・サンプル・撮影/解析目的 一覧表

当社が納入した装置について、お客様の業種、対象サンプル、撮影/解析目的別にまとめました。

※表が見切れている場合は左右にスクロールしてください

業種 対象サンプル 撮影/解析目的
食料品・飲料 食料素材(肉、野菜、魚、穀物、果物等)
加工品
内部状態観察
パッケージ内の状態観察
異物の特定
紙・繊維工業 素材
加工品
構造分析
医薬品
化粧品
錠剤
医療用器具
パッケージ
容器
口紅
ファンデーション
マスカラ等化粧品
ボイド、クラックの有無分析
パッケージ内容物の観察
容器の漏れ検査
医薬品の構造観察
不具合解析
製品抜取り検査
その他化学工業 プラスチックス
セラミック
ゴム
ガラス等
ボイド、クラックの有無分析
混入した異物の特定
繊維入素材繊維の配向性分析
電気器具製造 電解コンデンサ
インダクタンス
小型モータ
大型モータ
コンプレッサ
エバポレーター
内部状態観察
製品抜取り検査
不具合解析
光学器具製造 携帯用カメラ
輸送機械用光学系OHP用部品
組立状態のチェック
寸法計測
製品抜取り検査
不具合解析
情報通信
機械部品
電子部品
電子デバイス
電子回路製造業
電池
コンデンサ
フィルタ
水晶振動子
発光ダイオード
コネクタ
マイクロモータ
プリント基板等
開発品の評価
抜き取り検査
全数検査
不具合解析
ハンダボイド率自動判定
電池巻ずれ検査
大学・研究所 生物系
In vitro
小動物硬組織(骨・歯)
小動物軟組織(染色による)
内部の観察構造解析
化石
動物
昆虫
植物
内部の観察構造解析

FAQ: よくあるご質問

産業用X線検査装置は、筐体自体がX線シールドボックスになっており、装置の外にX線を漏らしませんので、不要です。

産業用X線装置を導入するためには、届出が必要です。詳しくは弊社までお問合せください。

当社のX線検査装置の使用にあたっては、お客様は特に資格は不要ですが、ご使用の前に必ずオペレーショントレーニングを受けていただいております。

X線幾何学系(ジオメトリ: X線焦点・X線検出器間の距離およびX線検出器のサイズ)にもよりますが、欠陥・異物を10~20倍の倍率で拡大し、X線検出器の最小画素50㎛で見れば、数㎛まで十分に識別が可能です。

はい。これまでの実績として、電池の正極・負極間の距離の測定、リベット検査測定などの画像測定を行っています。様々なサンプルの測定が可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

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