ROV

ROVを用いた海洋資源開発ソリューション

現場の課題解決に役立つヒントやポイントを、当社の過去の経験・知見や事例を交えてご紹介します。


海洋資源開発の高度化を実現するROV活用と実証試験の効率化

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四方を海に囲まれた日本のEEZ(排他的経済水域)には、レアアース泥やメタンハイドレートなど豊かな海洋資源が眠っています。本記事では、これら深海資源の探査から試験採掘フェーズにおいて、いまや主力技術となった「ROV(遠隔操作型無人潜水機)」の役割と最新動向を解説します。なぜROVが不可欠なのかという背景から、ミッションを完遂する機種までお届けします。

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1. なぜ海洋資源開発にROVが期待されているのか?

日本の海洋資源開発は現在、単なる「地形の調査」から、実際の商業化を見据えた「実証・試験採掘」のフェーズへと大きくシフトしています。2026年時点で、深海資源探査・メンテナンス市場において、ROVを用いたオペレーションが全プロジェクトの約40%に関与するなど、その存在感は圧倒的です。では、なぜここまでROVが重宝されているのでしょうか。

1.1 「面」のAUVと「点」のROVによる完璧な連携プロトコル

広大な海から資源を探し出す際、まずはケーブルレスで広範囲を自律航行するAUV(自律型無人潜水機)がソナーで海底をスキャンし、資源ポテンシャルの高い「ホットスポット」を絞り込みます。しかし、AUVだけでは最終的な資源の特定や精密な回収はできません。そこで登場するのが、母船とケーブルで直結され、大容量のデータ伝送と電力供給が可能なROVです。AUVが見つけたポイントへ急行し、映像をリアルタイムで見ながら、深海の外科医のように精密なサンプリングを実行します。

1.2 資源ごとの特性に合わせた「高度な物理作業」

ターゲットとなる海洋資源は多岐にわたり、それぞれ採取の難易度が極めて高いのが特徴です。

● レアアース泥・多金属団塊

水深数千メートルの海底において、マニピュレーターを用いた精密なコアリング(試料採取)や、バキュームによる試験的な集泥作業。

● 海底熱水鉱床・コバルトリッチクラスト

強力なカッターで鉱物を削り取る作業や、レーザー(LIBS)を用いた「その場(インシチュ)分析」による資源量評価。

● メタンハイドレート

特殊な「蓄圧式サンプラー」をROVに搭載し、海底下の圧力と温度を維持したままサンプルを採取する高度な制御。

1.3 生態系への影響を最小化する「深海の監視役」

深海採掘において、生態系への影響を最小限に抑えることは国際海底機構(ISA)などでも厳格に求められています。ROVは作業を行うだけでなく、泥の巻き上がり(プルーム)の拡散状況や、有毒ガスの漏出をリアルタイムで監視するモニタリングポストとしても不可欠な存在です。

2. 水深1,000m以浅におけるROV活用事例

南鳥島沖の水深6,000mにおける「レアアース泥の揚泥試験」のような、国家主導の超大深度プロジェクトが注目されていますが、ここでは水深1,000m以浅の事例を紹介いたします。

2.1 日本海側の「表層型メタンハイドレート」探査(水深500m〜1,000m)

日本海側の海底に露出、あるいは浅い地層に存在する表層型メタンハイドレートの探査です。ROVは海底から気泡として湧き出る「メタンプルーム」をソナーと高感度カメラで直接捕捉します。さらに、マニピュレーターを使って海底表面のメタンハイドレート塊を直接サンプリングしたり、周辺のメタン濃度をセンサーで計測したりと、次世代エネルギーの資源量評価に直結する作業を担っています。

2.2 沖縄トラフ等の浅海域「海底熱水鉱床」での環境調査(水深700m〜1,000m)

金・銀・銅などの有用金属を含む海底熱水鉱床は、比較的浅い水深にも存在します。ここでは資源の採取だけでなく、採掘前のベースライン調査(環境影響評価)でROVがフル稼働します。熱水が噴き出す「チムニー(煙突状の地形)」の周辺に生息する固有の底生生物群集(エビやカニ、貝類など)を高精細カメラで記録し、採掘による生態系への影響を最小限に抑えるための重要なエビデンスを収集しています。

3. JOHNANソリューション

海洋資源開発の「入り口」となる浅海域(〜水深1,000m)の調査や、洋上風力発電等の関連インフラ維持管理において、国内のニーズに柔軟に応えるのがMOGOOL-PRO P14000です。

3.1 MOGOOL-PRO P14000-ⅡA

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サイズ(mm):H1070×W720×D569
重量(Kg):120
ケーブル長(m):200,300,400
最大深度(m):300
最大速度(静止水中,Kn):3.0
水中可搬重量(Kg):10.5

特徴
  • MOGOOL-PROの中でも、P14000シリーズは水中可搬重量が大きく取ることができ、様々なオプションを搭載することができます。
  • 例えば、掲載しているP14000-ⅡAでは10.5㎏、最も大きいP14000-ⅢAでは70㎏となっています。

当社のROV「MOGOOLシリーズ」の製品紹介ページをご覧ください。

製品紹介

3.2 アフターサービスについて

MOGOOLシリーズのメンテナンスや修理は、当社の京都にて随時対応しておりますので、安心してご利用いただけます。ご不明な点やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

アフターサービス


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