
近年、製造業では新たなアイデアや先端技術をいち早く製品化へとつなげる「開発スピード」が競争力を左右しています。
市場や顧客ニーズの変化が加速する中、従来のシミュレーションや机上設計だけでは、実現性の確認が難しいケースも増えています。このような背景のもと、アイデア段階から実際に動く試作品を通じて技術的な実現性を早期に検証する「原理試作開発」が注目されています。
本記事では、当社の知見と経験をもとに、画像AI・ロボット制御などの先端技術を駆使し、未来の製品を最短ルートで「カタチ」にするためのソリューションをご紹介します。
当社の関連製品・サービスは、文末「JOHNANソリューション」をご覧ください。>詳しくはこちら
1.製品の技術開発における課題
・新技術開発における実現性リスク
革新的な製品を構想しても、「本当に動作するのか」「性能を満たせるのか」といった技術的リスクを事前に検証できないまま開発を進めると、後戻りやコスト増大を招く恐れがあります。
・設計検証の遅れによる市場投入の遅延
シミュレーション結果だけでは十分な検証が行えず、開発の後期段階で問題が発覚するケースもあります。その結果、スケジュールの遅延や追加コストの発生につながることがあります。
・高度技術の内製化の難しさ
AI・ロボティクス・組込み制御など、多分野の専門知識を社内だけでカバーすることは容易ではありません。試作開発に必要な専門技術を外部パートナーと連携して活用する仕組みが求められています。
2.JOHNANソリューション
当ソリューションは、「画像AI」や「ロボット制御」といった最先端技術を活用した原理試作の受託開発に強みを持っています。
サービス概要と特長
■高度なデジタル技術の統合
(1)画像AIソリューション
・物体認識、異常検知、行動分析などに特化したカスタムAIモデルを構築・実装し、試作品の「眼」として機能させます。
・AIを用いた検査、選別、ナビゲーションシステムなどの原理を迅速に検証します。
(2)ROS(Robot Operating System)によるロボット制御
ROSを使った多関節ロボットの複雑なマニピュレーション(物体操作)、協調動作などの制御をプロトタイピングします。
■スムーズな原理試作の受託体制
(1)お客様のアイデアを深く理解し、実現に必要な技術要素(ハードウェア、ソフトウェア、AIアルゴリズム)を洗い出し、最適なアーキテクチャを提案します。
(2)原理試作後の 量産試作、開発、生産 を含めて一気通貫でサポートいたします。
■導入のメリット
当社の原理試作開発ソリューションを導入いただくことで、以下のメリットが得られます。
※表が見切れている場合は左右にスクロールしてください
| メリット | 詳細 | |||
|---|---|---|---|---|
| 開発期間とコストの削減 | 本格的な製品開発の前に、早期に技術的リスクや課題を発見し、手戻りを防止。無駄な投資を避け、開発資源を効率化できます。 | |||
| 技術実現性の担保(PoC) | 最先端の画像AIやROSなどの技術が、お客様の目標とする機能や性能を実現可能か、動く試作品によって明確に証明できます。 | |||
| 市場投入の迅速化 | 原理試作を通じて得られたデータと知見は、次フェーズの製品設計に直結するため、他社に先駆けた市場投入(Time to Market)が可能になります。 | |||
| 専門性の活用 | お客様が保有していない画像AI、ROS、組み込み開発などの専門知識をワンストップで活用でき、内製では難しい高度な技術への挑戦を可能にします。 | |||
■サービス導入の流れ
(1)お問い合わせ・ヒアリング
お客様のアイデア、解決したい課題、目標とする機能について詳細にヒアリングを行います。
(2)原理検証計画の立案
技術的な実現可能性を評価し、試作品のスコープ、使用技術(AI/ROSなど)、予算、スケジュールを策定します。
(3)原理試作の開発受託
提案に基づき、設計、開発、組み立て、および機能の実装を行います。
(4)評価・フィードバック
完成した試作品をお客様とともに評価し、次のステップ(本格開発など)へのフィードバックを行います。
当社は、お客様の課題や不安に寄り添いながら、原理検証計画の立案から、原理試作の開発受託、評価・フィードバックまで一貫してご支援いたします。ご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。
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