製品概要

高機能・高性能・高利便性の『X線CT装置』を提供します

お客様の声をフィードバックさせた装置、撮影ソフトウエアを開発提供できるので、サンプルに合わせた最も効率のよいX線CT装置をご提案します。 ハーフスキャン、フルスキャン、ノーマルスキャン、オフセットスキャン、間歇スキャン、連続スキャン、多段スキャンの豊富な撮影モードを搭載、最速 30fpsにて20秒※の高速撮影、最速4秒の高速再構成を実現します。

※装置の組み合わせによって変わる場合があります。

サンプルセットから3断面CT画像表示までワンタッチの簡単撮影操作、パソコン上でサンプルのセンタリングができ、自動シフト値計算機能(※弊社独自機能)で難しいシフト値合わせも自動化できます。

※ 当社は、ものづくり補助金制度の支援も行っています。詳細は、こちらをご覧ください。


X線CT装置に関わるお問い合わせは、以下のところへご連絡をお願いします。

製品概要
ものづくり補助金制度の支援も行っています。お気軽にご相談ください。

動物の大腿骨(2次元/3次元画像)

動物の大腿骨(3次元画像)

リチウムイオンバッテリ (3次元画像)

こんなご要望はありませんか?

当社のX線CT装置は、医療機器の治具、薬品会社、機械製造メーカー、電池製造メーカー、研究機関様等、様々なお客様のお困りごとにお応えします。多種多様なサンプルを最適な条件で撮影し、お客様にご満足いただける画像を提供しております。ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

食品加工会社様の課題をX線CT装置で解決

パッケージ内に異物の混入がないかチェックしたい

(食品加工会社様)

薬品会社様の課題をX線CT装置で解決

カプセル内部の薬品の分布構造を確認したい

(薬品会社様)

研究機関様の課題をX線CT装置で解決

生体への負担が少なくて済むX線CT撮影方法で
マウスの撮影を行いたい

(研究機関様)

製品別ラインナップ

<新製品発売>

「高感度型マイクロフォーカスX線CT装置 ScanXmate-S090R」
「高感度型マイクロフォーカスX線CT装置 ScanXmate-S100SS125」

本製品は、高感度フラットパネルセンサがついており、高性能な撮影が可能となっているため、ぶれのない鮮明な画像を高速で撮影することが可能です。

X線CT撮影について

レントゲン検査(単純X線検査)画像は、検査対象にX線を照射させて透過したX線量の差をコントラストとして表現するもので、身体の厚みと関係なくすべて平面に投影される2次元画像となるため、厚み方向の情報が欠落しています。
その一方で、X線CT撮影画像は、検査対象の360度の方向からX線を照射させた透視画像を再構成演算により3次元透視ボリュームデータを再構成し、3次元内部情報を得ることが可能です。

当社のX線CT撮影の特長と撮影方法について、具体的にご紹介します。

■X線CT撮影の特長

  

●サンプルを破壊することなく、内部を正確に可視化、観察することができます。

●異物やボイド・クラック等の欠陥を抽出し、それらの面積や体積や位置を正確に計測することが可能です。

●3次元寸法計測を正確かつ容易に行うことができ、設計値との比較や、摩耗、劣化状況などの定量化にも対応します。

●撮影対象物のデータからは、視覚的にわかりやすい画像や動画が作成できます。

●STLデータとして3Dプリンタにもご利用いただけます。

●抜き取り検査やインライン検査に利用することで、製品の良否判定に対応します。

マウスのX線CT撮影画像1
マウス①
マウスのX線CT撮影画像2
マウス②
骨のX線CT撮影画像1
骨①
骨のX線CT撮影画像2
骨②

■撮影方法

ステージを一回転させて
サンプルを撮影します。

アキシャル撮影
サンプルの一部のCT撮影が1回転のデータ収集で可能。3次元透視ボリュームデータを再構成し、3次元内部情報が得られます。

ScanXmateシリーズを導入いただいている遺伝学研究所様の素晴らしい3D動画がご覧いただけます。

国立遺伝学研究所 3d Imaging Room
               

撮影ソフトウエア/再構成ソフトウエアの特長

ScanXmateシリーズの特長をご紹介します。



■ 高速撮影について

  • 高フレームレートのX線検出器とSSDまたはRAMディスクによるデータ書込み速度の高速化により実現します(但し、ステージの回転速度(最高25°/秒)により制限されます)。

  • 連続スキャンと間歇スキャン機能を具備しています。
           

【撮影方法の違い】

撮影方法 メリット
連続スキャン ステージ連続回転中にビュー数ピッチにタイミングを合わせて撮影、画像を取り込む撮影法。 高速撮影が可能です。
間歇スキャン ビュー数ピッチ毎にステージ回転⇒ステージ停止⇒画像取得⇒ステージ回転⇒ステージ停止⇒画像取得を繰り返す撮影法。 高画質撮影に適しています。

【撮影時間(例)】

※装置の組み合わせによって変わる場合があります。
ビニング フレームレート ビュー数 撮影時間
1×1 30fps 1200 50秒
1×1 15fps 1200 90秒
2×2 60fps 600 25秒
2×2 30fps 600 30秒

■手動シフト値計算と自動シフト値計算


再構成演算について
  • X線CT撮影で得た360°分の2次元画像を3次元画像に再構成します。
  • 再構成演算時には画像のずれを補正するため、検体の回転中心位置を知る必要がありますが、与えられる情報はビュー数毎の連続2次元画像のみのため回転中心位置を確定・指定する必要があります。
  • 回転中心は検体の物理位置(拡大率と高さ)、回転ステージの偏芯、温度によるX線焦点位置の変動等により撮影毎に変動するので、これを的確に補正します。
説明
手動シフト値計算 X線検出器の中心を検体の回転中心のデフォルト値として、そこから左右(+、-)いずれかに回転中心を1ピクセル単位でシフトさせながらCT画像を作成します。画像の輪郭が最もシャープになったものを目視で判断し、その位置をシフト値とする方法です。

自動シフト値計算
(当社の独自方法)

X線検出器の中心から左右(+、-)50ピクセルの範囲をシフト値判定エリアと定め、CT画像のヒストグラムのmean値が最大となる方向にシフト値を追い込んで、0.1ピクセル単位で自動で確定させる方法です。
高速再構成演算について

NVIDIA Quadro RTX 4000 8GBの高速グラフィックスボードにより業界最速の高速再構成演算を実現します。

再構成演算時間は再構成演算開始から3断面画像表示までの時間を実測しています。※ハードディスクの空き状況によって変わる場合があります
画像サイズ 再構成演算時間
512×512×512
600ビュー フルエリア
< 4秒
992×992×992
1200ビュー フルエリア
< 26秒

■ 高利便性

撮影条件は、プロフェッショナルオペレーションモードとイージーオペレーションモードに選択できます。

プロフェッショナルオペレーションモード

撮影サンプルごとに撮影条件を変更できるプロフェッショナルオペレーションモードは、X線管電圧、X線管電流、ビニング、フレームレート、ビュー数、積算回数、検体物理位置(X軸、Y軸、Z軸、Φ軸)等をオペレーターが自由に設定できるモードです。


設定後の撮影条件を保存することができ、任意に条件を読み出して設定ができるため、期間を開けて同一検体、類似検体撮影をする場合などに利便性が高くなります。

イージーオペレーションモード

撮影条件設定後ボタン1クリックで校正データ採取⇒撮影⇒自動シフト値計算⇒再構成演算⇒3断面表示まで全自動で実行するモードです。

同一検体を連続して撮影する場合など、装置にある程度操作を任せられるため、オペレーターの負担が軽減されます

■ バンドルできるアプリケーションソフトウエア

各種アプリケーションソフトウエアをバンドル可能です。上記以外のアプリケーションソフトをご検討されている場合はご相談ください。

  • VG studio 3.5
  • TRI/3D-BONおよび関連ソフトウエア