
近年、医療機器の開発において、その機能性だけでなく、利用する患者様や医療従事者にとっての使いやすさ、そして心理的な安心感を与えるデザインの重要性が増しています。高度化する医療現場においては、直感的で安全な操作性を持つ医療機器が、より効率的で質の高い医療の提供に不可欠となっています。また、患者様が自宅で使用する医療機器においては、日々の生活に溶け込むデザインや、簡便な操作性が求められています
本記事では、当社の知見と経験をもとに、ユーザビリティを追求した医療機器開発における課題と解決策をご紹介します。
当社の関連製品・サービスは、文末「JOHNANソリューション」をご覧ください。>詳しくはこちら
1.医療機器開発におけるユーザビリティに関する課題
医療機器開発においては、以下のようなユーザビリティに関する課題を解決する事が、医療機器の安全性、効率性、そして利用者の満足度を高める上で極めて重要です。
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複雑化する操作: 多機能化に伴い、操作インターフェースが複雑になり、利用者が操作に迷う、あるいは誤操作を引き起こす可能性があります。習熟にも時間を要することが少なくありません。(※1)
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デザインと心理的影響: 無機質で威圧感のあるデザインは、患者様の不安や抵抗感を招くことがあります。医療現場においても、機器のデザインが作業効率や雰囲気に影響を与えることがあります。
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開発後期の問題発覚: ユーザビリティの評価が開発の後期に行われる場合、問題点が発見されても大幅な設計変更が困難となり、製品化の遅延や不十分な製品につながる可能性があります。
【(※1)参考文献】
日本産業標準調査会. (令和4年2月25日). JIS T 62366-1:2022 *医療機器 - 第1部:ユーザビリティエンジニアリングの医療機器への適用(日本規格協会 発行)
https://webdesk.jsa.or.jp/preview/pre_jis_t_62366_001_000_2022_j_ed10_ch.pdf
2.ソリューション
JOHNANは、ユーザビリティデザインの専門企業である株式会社ソフトディバイスとの協業を通じて、試作段階からユーザビリティを徹底的に考慮した、デザイン性の高い医療機器開発ソリューションをご提供いたします。両社の強みを掛け合わせることで、より直感的で安全、そして快適な医療機器の実現を支援します。
ソフトディバイスの専門性とJOHNANの技術力による相乗効果
ソフトディバイスは、人間工学に基づいたユーザビリティの高いデザイン開発において豊富な実績と専門知識を有しています。JOHNANの高度な医療機器開発技術と、ソフトディバイスの洗練されたデザインノウハウを融合させることで、以下のような価値を提供します。
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試作段階からのユーザビリティ検証: ソフトディバイスの専門家が開発の初期段階から参画し、プロトタイプを用いたユーザビリティテストを実施。潜在的な問題点を早期に発見し、手戻りを防ぎます。
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人間工学に基づいた直感的な操作性: 患者様や医療従事者の行動特性を考慮したインターフェースデザインにより、誰にでも使いやすい医療機器を実現します。
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医療現場に調和するデザイン: 機能性だけでなく、心理的な安心感や信頼感を与える、洗練されたデザインを提案します。
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多様なニーズへの柔軟な対応: ウェアラブルデバイスから据え置き型機器まで、幅広い種類の医療機器に対応したデザインソリューションを提供します。
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商業化に向けたデザイン戦略: 単なるデザインに留まらず、製品のブランドイメージ向上や市場競争力強化に貢献するデザイン戦略を策定します。
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JOHNANの医療機器開発支援サービス、ソフトディバイスのデザインサービスについては、それぞれ以下のWebサイトに記載されています。
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